草餅

和菓子屋さんに草餅が並び始める季節になった

草餅は現在ではヨモギの葉が使われているが、
もともとはハハコグサの葉が使われていた。
ちなみにハハコグサは七草粥に入れるゴギョウのことだ。
昔の人はハハコグサの香りが邪気を払ってくれると考えていたのだ。
このため草餅は上巳の節供(ひな祭り)に食べる風習がある。
では、どうしてハハコグサがヨモギになったのだろう。
じつはハハコグサをお餅になじませるためには、
叩き込みながら作らなければならない。
母子の健康を願って食べるものなのに、
これでは縁起が悪いのではないかと言われるようになったのだ。
このことから同様に香りの強い、
ヨモギの葉が使われるようになったと言われている。
ちなみにヨモギの葉も邪気を払うと言われていて、
五月の節供にはショウブの葉といっしょに束ねられて使われる。
画像の草餅の形は巾着袋に似せたもので、
草餅の代表的な形と言えると思う。
昔は巾着袋は財宝を入れる袋だったと言われていて、
いわゆる縁起物の形ということになる・・・・・・


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