お盆の「砂盛」

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▲発泡スチロールの箱に土が詰められ、そこに竹が二本立てられ、太い方には榊、細い方には線香が立てられていた「砂盛」。

横浜市では「東京盆」と言って、お盆は7月に行うところが多い。
ところが農家などは8月の「月遅れ盆」でお盆の行事を行う。
このためスーパーなどではお盆の関連商品が、
7月と8月の二回店頭に置かれることになる。

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▲地面に土が盛られ、そこに竹が二本立てられ、太い方に生花、細い方には線香が立てられていた「砂盛」。容器に入っていないこのような「砂盛」は昔のスタイルに近い。ちなみに正式には富士山の火山灰の黒土を掘り出して使うらしい。

8月のお盆の時期になると、
農家の門口や玄関先に「砂盛」が出現する。
私が子供の頃は砂盛というと、
砂や土を富士山のような形に盛って作った、
立派な物が多かったが、
最近では時代と共に簡略化されて行き、
発泡スチロールの箱や木箱、
植木鉢に砂や土を詰めただけのものがほとんどになった。

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▲木箱に砂が詰められ、そこに竹が二本立てられ、太い方には生花、細い方には線香が立てられる。最近はこのようなスタイルが多くなった。

で、この「砂盛」とはなんなのかというと、
お盆に里帰りして来る精霊(年配のかたは「オショロさん」と言う)が、その家の砂盛を目印に帰って来て、ここで一休みしてから、家の中の盆棚へ入って行くと言われている。

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▲植木鉢に園芸用の培養土だろうか・・・。竹が二本立てられ、生花と線香が立てられるのがこの地域のスタンダードのよう。

そして迎え火や送り火は「砂盛」の横で行われる。
ちなみにこの「砂盛」の風習は、
神奈川県と静岡県の一部の地域だけで見られるものだそうで、
なぜこの地域だけで行われているのか謎である・・・・・・
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